ABOUT市について

市の思い

吉野杉の美しさ、ぬくもりを伝えたい。

市は2014年、奈良県と下市町、木工芸家・徳永順男の共同プロジェクトとしてスタートした、鉋(かんな)仕上げによる吉野杉の家具を製作する工房です。工房設立のきっかけは、プロジェクトを立ち上げた徳永に依頼された「吉野杉でデスクを作って欲しい。」という一つの注文でした。杉は柔らかく傷、汚れが付きやすいなどの理由から、家具にあまり使われていません。一般的に家具に使われる広葉樹に比べ、安っぽいイメージが先行しがちです。実際、「杉で大丈夫か?」と若干の不安を持ちながら、製作をスタートさせました。しかし完成した吉野杉のデスクは、それらの先入観を完全に覆すほど美しく、品の良いものだったのです。
さらに吉野杉を使っていく中でその背景にある歴史や技術、人、そして現状を知れば知るほど、今吉野杉を使う意義の大きさを感じるようになっていきました。多くの人に吉野杉の美しさ、ぬくもりを感じてもらいたい。そして、鉋や吉野杉という日本が世界に誇れる技術、文化を継承していきたい。ただ家具を作るのではなく、それに必要な道具や木、それらを作る技術や人の思いを伝え、お客様と繋いでいく。そんなものづくりをしていきたいと思っています。

木工の町

平安時代からの吉野への入り口
自然豊かな木工の町、下市町。

工房がある下市町はその名が示すように中世以降、吉野山地と大和平野を結ぶ交通の要衝として交易が盛んになったことから市場町として栄えました。また割り箸や三宝といった良質の吉野杉、桧を素材とした地場産業が発展してきた木工の町でもあります。
ふらりと工房を訪れるおばちゃんから「きれいな柾目の良い杉使ってるね。」「赤身ばっかり使って贅沢やねー!」といった言葉が普通に出てくる、そんなところです。昔は小さな木工所が沢山あり、木の香りに溢れていた町で育った地元の方たちは、暖かく私たちを応援してくれています。吉野杉や檜を愛する人々が暮らす木工の町、下市町。そんな最高の場所に工房はあります。

アクセス

  • 下市木工舎 市 ichi
  • 〒638-0001 奈良県吉野郡下市町阿知賀61
  • TEL : 0747-68-9118
  • email : ichi@kcn.jp
  • 代表者 : 大竹 洋海

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